研究課題
若手研究
バイリンガル児の言語発達は,両言語とも母語話者レベルに到達可能と言われている一方, 両言語が互いに影響し合いモノリンガルとは異なった言語知識を持つことや様々な要因により両言語とも発達しなくなってしまうことも報告されている。本研究では,増加をたどる日本在住の中国語日本語バイリンガル児の言語概念知識が両言語の発達に与える影響について検討する。特に,名詞をその特徴によって分類するという観点から,言語の概念知識が大きな影響を及ぼす助数詞に着眼し,バイリンガル児がどのように両言語で用法の異なる,及び類似の助数詞の知識を発達させていくのかについて実験的に調査し,母語児童と大人と比較し包括的な検討を行う。