研究課題
若手研究
縄文時代後・晩期には、これまでの縄文時代観に再考を促すような文化・社会的な変化が認められるが、その様相は地域によって異なり、特に西日本では具体的な内容が十分明らかではない。当該期の諸変化は、文化・社会的背景、自然史的背景とその適応形態が複合的に作用していると考えられ、地域単位で変化のプロセスや背景を明らかにする必要がある。本研究では西日本を対象とし、集落を文化・社会的生活と自然環境が交差する場ととらえ、集落の動態と画期を明らかにした上で、土器にみられる地域間関係の動向、生業における植物利用体系の変化、環境変動史との年代学的対照から、これを追究する。