研究課題
若手研究
考古学分野に地球化学的な研究手法が導入されて久しいが、「製鉄技術はどのように発明され、拡散されていったのか?」という問いについて、未だに物質科学的なアプローチは限られている。本研究では、主に惑星科学の分野で発展してきた分析手法の適用によりこの問題に取り組む。鉄製遺物試料および製鉄スラグ試料から分離した金属鉄中の極微量元素の放射性同位体組成分析を実施することで、原料鉱石の産地同定や加工された工房の特定を行い、製鉄技術拡散過程の解明を目指す。