研究課題
若手研究
先住民による自己決定権を求める闘争の中で、博物館が収奪を含む形で先住民のモノを収集し保管してきたことは批判の対象となってきた。その結果、博物館が潜在的に持っている植民地主義的な態度を排し、ソースコミュニティと協働した展示やモノの管理が目指されるようになっている(博物館の脱植民地化)。本研究では、日本の国立民族学博物館に収蔵あるいは委託されているニュージーランドの先住民マオリの資料の来歴を明らかにする。そして、先住民と博物館との関係の脱植民地化に関わる研究を推進するとともに、国内における先住民と博物館の関係を再構築するための方法を探ることを目指す。