研究課題
若手研究
日本の工芸品産業が縮小・衰退に向かう一方で、工芸品の「リ・デザイン」という新たな動きが生じている。これは、製品デザインや用途の刷新を通じて新製品を開発するだけでなく、工芸品に現代的な新たな意味をもたせる動きである。そして、こうした動きは、リ・デザインを推進する企業とそれが所在する産地システムだけでなく、旧来からの工芸品産業に特有の産業システムにも大きな影響を与えていると思われる。本研究の目的は、工芸品産業におけるリ・デザインの進展にともない産業システムにどのような変革が生じているかを明らかにすることである。