研究課題
若手研究
本研究は複数の被災地における災害伝承活動と工芸や観光業の復興・創生を対象に、各現場での異なる〈自然〉観をめぐる輻輳的な経験に着目して調査・研究を行う。本研究の目的は第一に、被災地を、近代的〈自然〉と地域固有の〈自然〉等が交錯する「多元世界」として描出すること、第二に協働的なワークショップや展示制作を通じて「多元世界」を可視化し、互いの見方のズレを焦点化する手法を、複数の被災地、異なる他者間をつなぐ新たな方法論として提示することにある。両被災地の実践者が対話・表現を行う場作りを計画に組み込み、被災地の課題解決や地域振興を促す創造的な人類学的研究/表現を目指す。