研究課題
若手研究
本研究は越境的な側面を含む演技の創造のあり方を理解するために、土着の演技がいかに外部との接触・交流を通じて生み出されているのかを、俄(にわか)という民俗芸能を対象とするフィールドワークから明らかにする。とりわけ、大都市で演じられる正統的な舞台芸能と、各地域で独自に演じられる民俗芸能との関係性、すなわち「中心-周縁」の歴史的かつ現代的な相互作用が演技を構築・創造する局面に注目する。本研究は、外的交流と不可分な演技という新たな研究視角から、民俗芸能研究の射程を拡張するものである。