研究課題
若手研究
本研究は、「集会の自由に課される警察コスト」を主な検討対象として、基本権行使に課される間接的・事実上の干渉に対して「帰責」概念から統制を行うことを目的とする。集会をはじめとした「集う」行為には近時各種コストが課され、萎縮効果論から統制を行うことが説かれてきた。しかし、こうした従前の議論はコスト徴収の程度・態様を問題とし、コスト徴収の是非そのものを問題視していないとの問題意識から、本研究では、コスト発生に関する「帰責」概念を具体化することで、基本権行使に伴うコスト支払義務の限定ないし統制を試みる。