研究課題
若手研究
労働者と使用者双方の合意により将来にわたり労働契約を解消する「合意解約」において、労働者による自由な意思決定を保障するためには、一定の条件整備が必要となる。精神疾患等で健康上の問題を抱える労働者が増加する中、(1)健康上の問題を抱える労働者の権利(自由意思に反する退職に強制的に合意させられることのない権利)が、現在の法状況の下で、どこまで保護されるかを明らかにするとともに、その問題点も指摘し、(2)労働者の退職に関する自由な意思決定を保障し、建設的な合意解約に向けて、どのような規制が必要かについて理論的検討を行う。