研究課題
若手研究
本研究は、経済学の様々な文脈で中心的な役割を果たす選択肢集合上の「代数構造」と、それに「整合的な選好」に関する一般理論の構築を目指す。既存理論には応用上の課題があるため、本研究では以下の3点に取り組む。第一に、整合的な任意の選好が整合性を保ったまま延長可能な代数構造を特定する。第二に、不完備な場合を含む整合的な選好の効用表現定理を導出する。第三に、これらの理論的成果を、不可分財を扱うマーケットデザイン等で重要な離散的環境に応用し、離散的凸性などの選好の性質を分析する。