研究課題
若手研究
政策立案者のような政策や介入等を表す処置について選択を行う主体にとって、処置がもたらす効果に関する実証分析は意思決定を行う上で有益な情報となる。本研究では、パネルデータによる実証分析を活用し、統計的に処置選択を行う問題を考える。パネルデータとは、複数の個体の情報を複数の時点にわたり収集したデータである。観察データでは処置がランダムな割り当てとみなせない場合も多いが、パネルデータでそのような場合に処置効果を推定する手法が実証分析において広く用いられている。本研究では、パネルデータにおける処置効果の推定に基づき、観察データを用いて統計的に処置選択のルールを決定する手法を提案することを目指す。