研究課題
若手研究
長期的な経済時系列データを分析するための新たな統計的手法を、ベイズ統計学のアプローチから提案する。長期間の経済データ、例えば金融時系列データには経済構造の変化が反映されていることが知られており、その変化の実態を明らかにするための統計モデルの構築を行う。また、長期時系列というサイズの大きなデータを標準的な計算機手法で分析した場合には計算コストが増大してしまう問題が存在するため、効率的に推定結果を得るための計算機アルゴリズムの提案を行う。応用としては株式市場のデータの分析を行い、株価の不確実性の指標であるボラティリティの構造が過去においてどのように変化したかを統計的に定量化する。