研究課題
若手研究
本研究では、金融政策の決定会合における議論に関する情報の公表(ニュース)が経済全体に及ぼす影響について、日本銀行が公表するテキスト情報を利用し、自然言語処理と時系列分析の手法を組み合わせて分析する。政策決定における議論のニュースは、速報性が高いほど公表される情報が限定される傾向があり、経済主体が情報の速報性と質のどちらを重視するかという点は、中央銀行の情報発信の実効性に関わる重要な論点といえる。本研究は、速報性の異なる複数の公表資料を利用し、情報の速報性の違いが波及効果に対してどのような影響を及ぼしているか、金融政策の実効性という観点で検証する。