本研究は、「働き方や職場環境と健康の関係」をデータを使って明らかにすることを目的とする。具体的には、近年実施されている働き方改革に注目し、(1)残業規制の導入が労働・余暇時間に与える影響および(2)残業規制の導入が健康に与える影響を明らかにする。(1)では、誰の労働時間が減り、誰の労働時間が増えたのか、労働時間の変化に伴って余暇時間は変化したのかを明らかにする。(2)では、健康指標として身体的健康や精神的健康のほか健康行動といった指標にも注目し、健康への影響を多角的に分析する。また配偶状態別や産業別などのグループ別の分析を行うことでどのようなグループにどのような影響があるかを明らかにする。
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