研究課題
若手研究
人手不足の問題が指摘されている現在、労働者の職場評価や満足度を高め職場への定着を促すことは喫緊の課題となっている。本研究では、この問題の中核の1つである労働者間の共同性に注目し、それを大きく左右しうる要素として職場で実践される「共食」が果たす役割についての検討が行われる。同種の文脈で共食の重要性を指摘する研究は見られるが、その共食の実情や職場評価や満足度等に結びつくメカニズムまでは明らかにされていない。そこで本研究は職場メンバーどうしでの「共食ネットワーク」の実態を把握しつつ、それらがいかに職場への定着をもたらす要素となり得ているかを探る実証分析をおこなうことを主たる目的とする。