研究課題
若手研究
本研究では、ゾンビではない企業が税負担削減行動を行うかどうかを検証する。これまでの研究では税負担削減行動が企業ごとや経営者ごとの影響を受けていることが示されたが、他の企業の状況や経営行動が影響することはあまり議論されていない。本研究では、他の企業の状況として有利子負債の返済が滞っているゾンビ企業に焦点を当てる。ゾンビではない企業は、銀行がゾンビ企業に対して優先的に融資を行うことなどの理由で、少なくとも負債による外部資金調達を制限されることから、税負担削減行動をする可能性がある。本研究では、ゾンビ企業の発生によってゾンビではない企業の税負担削減行動が活発化するかどうか検証する。