研究課題
若手研究
男女間の賃金格差や学歴格差など性別に基づく社会経済的不平等については多くの知見が蓄積されているが、近年関心の高まっている性的マイノリティについては日本における性的マイノリティ当事者の社会経済的状況を非当事者と統計的に比較する形で明らかにする研究が限られている。性的マイノリティ内部における格差についても同様である。本研究は全国無作為抽出調査や当事者団体による有意抽出調査を用いて性的指向・性自認のあり方に基づく社会経済的不平等の計量分析を行う。研究成果は国際的に発信し、既存のセクシュアリティ階層論の知見を東アジアの視点から批判的に検討することで、欧米のデータを元に普遍化されがちな知を脱中心化する。