研究課題
若手研究
国内の高血圧患者は約4,300万人と推定されている。高血圧の予防に最も欠かせないのは、食塩摂取量の制限であるが、その継続は容易ではない。近年、高血圧予防のために、ナトリウムの体外への排泄を促進するカリウムを野菜等から積極的に摂取する取り組み「排塩」に注目が集まっている。しかしながら、「カリウムが豊富に含まれた野菜や果物を摂取しましょう。」と地域住民に啓発したところで、これまでの状況を大きく改善できるとは想像し難い。そこで本研究では、環境をデザインして自発的な行動変容を促す行動経済学的手法を用い、地域住民に対して、排塩が期待される食習慣を促す効果的なアプローチ方法を検討する。