研究課題
若手研究
本研究は、戦後日本において活動した哲学者であり、活動家であり、大衆文化に精通した人物としても知られる鶴見俊輔(1922-2015)の教育をめぐる思想を検討対象とする。鶴見は教育思想家/哲学者として知られる人物ではないが、その生涯において度々教育に関わる記述・活動をおこなっていた。それらを貫く彼の思想を「アナキズムとプラグマティズムの合流」および習慣論を軸にまとめることで、国家による教育の姿とは異なる仕方での「ひとびと」による自己教育のあり方を描き出す。