研究開始時の研究の概要 |
本研究はジェンダー格差の劣位にある女性が如何に幸福感を維持しているかを解明するため,女性が年収の高い相手との結婚(上昇婚)をよいもの幸せなものと思う心のメカニズムとジェンダー格差システムとの関係を明らかにすることを目的とする。 日本では、結婚相手の年収を重視する独身女性の割合は約9割を維持しており変化がみられない。そうした女性の上昇婚志向は社会システムの影響を受けうることが先行研究で報告された。 本研究は、格差構造が即座に改善されない中,女性が上昇婚を幸せなものと思うことで心理的不協和を解消し,ジェンダー格差社会を公正なシステムと知覚して心の安寧を維持しようとする心のメカニズムを解明する。
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