研究課題
若手研究
2000年頃から教育分野において「非政府アクター」の存在感が高まり、その一翼を担う「エデュ・ビジネス」は、教育に関わる多種多様なサービスを国境を越え提供している。本研究は、こうした現状を「にぎわい」と捉え、国際的に拡がる教育市場に関し、理解を促す補助線を引くものである。マレーシアとインドネシアにおける教育サービスの地域適合の比較を実施、エデュ・ビジネスが経済合理性だけでなく、人々の間で「正当化」され生活に溶け込んでいく様相を提示する。そして、アジアにおいて、私教育ありきで教育枠組みが立案されていく、すなわち「準主流化」していくダイナミズムを描き出し、公教育が支配的な研究のあり方に一石を投じる。