研究課題
若手研究
発達障害児への早期介入・早期支援の効果は高い。介入時には発達に遅れが認められていたとしても,就学頃には知的発達が年齢相応のレベルまで達し,社会に適応していく児は少なくない。しかし,早期支援を受けたとしても発達の遅れは解消せず,就学後も特別な支援を必要とする児もいる。この発達の異なりに関連する要因について全貌は明らかではない。本申請では,2歳,3歳時に何らかの発達の遅れが主訴にあった児が就学までに受けた発達検査・知能検査の結果からその推移を明らかにし,さらに言語環境,支援内容がその推移にどのように関係するのか後方視的に分析することで,発達障害児の知的発達の予後予測要因について考察する。