研究課題
若手研究
21世紀を生きる上で重要なコンピテンシーである創造性の涵養は,今日の初等中等教育の目標に掲げられている.これまで心理学は,動機づけなどの個人要因,親の養育態度などの家庭要因,そして学校風土などの学校要因等が,児童や生徒の創造性発達に重要な役割を担うことを明らかにしてきた.しかし,その研究のほとんどが個別の要因に焦点を当てており,個人―家庭―学校要因の3つが力動的に相互に影響を及ぼしつつ創造性を発達させるプロセスに関しては不明点が多く残る.本研究では,中学生を対象に中長期的な縦断調査を実施し,個人―家庭―学校要因がダイナミックに創造性発達に及ぼす影響を包括的に検討する.