研究課題
若手研究
近年,不登校の小中学生の増加は著しく,特に小学校から中学校へ移行する時期には急激に増加する。不登校の要因として,友人関係の問題が最も高い割合を示すことから,不登校予防において,友人関係を支援することは重要である。しかし,先行研究では,小中学生の不登校と友人関係との関連について,詳細な検討はなされていない。そこで本研究は,小中学生への2年間の縦断調査を通して,小中学生の不登校を,友人関係の発達的変化という視点から捉えることを目的とする。具体的には,①小中学生の不登校に対して,友人関係が強く影響するのはいつなのか,②どのような友人関係の発達的変化が,不登校に対し高いリスクをもつのかを明らかにする。