研究課題
若手研究
本研究は発想の転換を必要とする洞察問題解決の認知プロセスの解明を目指す。そのプロセスとして不適切なアイデアを抑制するメカニズムが提案されているが,実証した研究は少なく十分な証拠はない。本研究は3パートに分かれ,第1パートでは,洞察問題解決において外部から入力されたアイデアが出力されないよう抑制を受けることを実証する。第2パートでは,外部から入力したアイデアに対して,参加者の回答の意味的距離が遠ざかるか検証する。第3のパートは,アイデアの抑制によって回答への多様性が高まることを調べる。これによりアイデア抑制は他の解を探索する認知プロセスと関連することを明らかにしメカニズム解明に迫る。