研究課題
若手研究
手に物が触れた時、我々は物が触れた手の位置を同定することができる。このような空間上における触覚位置の同定(触覚空間リマッピング)は、どの身体部位が触られているかという「触覚位置情報」と身体の位置感覚である「固有感覚」が統合されることによって可能になる。本研究では、自身の手で自身の身体を触るセルフタッチに着目し、触られた手だけではなく、触る側の手の固有感覚情報が触覚位置の同定に影響するかを明らかにする。さらに脳磁図計測により、触覚空間リマッピングに関与する脳領域の機能的連関を検討し、触覚位置の同定には、触られた手の体性感覚のみならず、利用可能な空間情報が参照されているという仮説を実証する。