研究課題
若手研究
本研究では、物体壁面を伴う条件下における水などの粘性流体の運動を数学的に解析する。主題はNavier-Stokes方程式の境界値問題であり、特に遠隔制御理論および解の正則性理論に着目する。これらの定性的/定量的な数学解析には特有の困難が知られており、それらを克服するためには、方程式のマルチスケール解析・境界層理論・制御理論・非粘性極限問題・漸近解析・均質化理論・解の正則性理論などの様々な知見を総合的かつ縦横に駆使する必要がある。関連分野全体の発展や深化に繋がる研究の展開を志向すると同時に、多様なアプローチにより新たな数学理論の創出を図る。