超伝導量子回路を用いたインフレーション期の物質生成理論

• 研究課題/領域番号: 25K17317
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分13010:数理物理および物性基礎関連
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 片山 春菜 広島大学, 先進理工系科学研究科(総), 助教 (70963685)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2027年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2026年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2025年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: アナログインフレーション / 超伝導量子回路 / 宇宙膨張 / タキオン

研究開始時の研究の概要

インフレーション理論は状況証拠により支持されているが，宇宙初期の状態を観測する方法はなく，直接的な根拠は得られていない．本研究では，観測可能な超伝導量子回路を用いて，インフレーションを模倣し，物質生成機構を解明する．具体的には，これまで十分に考慮されてこなかった宇宙の膨張に伴い発生する摩擦「ハッブル摩擦」を中心的概念とし，宇宙論的対生成モデルとタキオン凝縮モデルを統合した新しい物質生成理論「タキオン媒介宇宙論的対生成理論」を構築する．この新しい理論は，初期宇宙の物質生成過程の理解に大きな進展をもたらすとともに，理論の真偽を実験的に検証する舞台を与える．