研究課題
若手研究
観測史上最高とされる10の19-20乗電子ボルトを超えるエネルギーの宇宙線を最高エネルギー宇宙線(UHECR)と呼ぶ。UHECRの起源の解明は、宇宙線発見以来1世紀以上の課題である。宇宙線は電荷を持ち磁場の偏向を受けること・地球でのUHECRの原子核種(質量組成・電荷)が決まっていないことが起源天体種族の決定を難しいものにしている 。本研究では、申請者はテレスコープアレイ(TA)実験のメンバーとして観測・解析・議論に従事しながら、UHECRの質量組成と異方性を検証する。質量組成推定と異方性の結果に基づき、銀河磁場中のUHECR軌道計算を組み込んだ起源天体モデル種族の推定を行う。