研究課題
若手研究
銀河間相互作用が駆動する星間水素の進化を理解することは、星形成・銀河進化の理解に欠かせない。申請者らはこれまで電波観測から、銀河間相互作用による大規模な水素原子ガスの衝突による強い圧縮が、低温高密度の分子雲の形成と爆発的星形成を引き起こしていることを示した。一方、このような激しい衝突は「ガスの加熱」にも重要であるとされ、多くの相互作用銀河でみられる広がった高温プラズマの起源と目されているが、ガスの動力学や物理量に根差した観測的検証は皆無であった。本研究では、電波観測と X 線観測を組み合わせた新たなアプローチで、広がった高温プラズマの加熱機構の解明を目指す。
