研究課題
若手研究
地球や火星などの分化天体が揮発性元素に枯渇した原因は未だ解明されていない.近年,揮発性元素であるカリウムの同位体比(K-41/K-39)と天体質量との相関から,天体集積後の蒸発が枯渇の原因だとする説が提案された.本研究では表面電離型質量分析法(TIMS)を用いて分化天体に由来する隕石中のK-39, K-40, K-41の比を精密に測定することにより,この説の検証を行う.その結果に基づいて分化天体における揮発性元素枯渇プロセスを解明する.