研究課題
若手研究
本研究は、近年深刻化する北半球中緯度域の夏季熱波について、高解像度気候モデルを用いた数値実験を通じてその発生メカニズムと予測可能性の向上を目指す。特に、インド洋西部と北大西洋の水温変動に伴う遠隔影響に着目し、「全球高解像度気候モデルシミュレーションの構築」「インド洋西部海面水温とインドモンスーンの遠隔影響の関係解明」「北大西洋の水温変動に伴う遠隔影響の理解深化」の三つの研究テーマに取り組む。これにより、既存の低解像度気候モデルでは見逃されている可能性のある日本周辺の夏季熱波を引き起こすメカニズムを明らかにし、気候変動予測が抱えるパラドックスの解決に向けた成果創出を目指す。