研究課題
若手研究
磁気共鳴型固体量子コンピュータ(QC)のデバイス候補である希薄リンドープシリコン(Si:P)半導体の実用化に向けて、測定感度がスピン数に依存しないスピンポンピングやスピン流を用いた量子ビット31P核スピンの新たな制御・検出法を提案する。Si:Pの表面に厚さ数nmの重金属薄膜を配置することでESR及びNMRによるスピン共鳴とスピン流の相互変換を利用してスピンダイナミクスを電気的に検出・制御することを目指す。本研究提案により31P核のスピンダイナミクスを解明し、動的核偏極(DNP)-NMRと組み合わせることで世界に先駆けてQCのスピン制御を行う。