研究課題
若手研究
膜分離法は省エネルギーな分離プロセスとして期待されている。その中でも、ナノろ過膜は近年有機溶媒中での分離プロセスにも研究範囲が広がっており、注目される分野である。ナノろ過プロセスの更なる高効率化のため、新規な高機能材料を用いた革新的な分離膜の開発は重要な課題である。本研究では、固有微多孔性高分子 (PIM) と呼ばれる物質透過性の高い材料を用いてこの課題に挑戦する。PIMを膜として用いる際の課題点は、薄膜形成の難しさと、ネットワークの不安定さである。そこで本研究では、架橋点を導入したPIMと架橋剤とを液液界面で反応させ、安定な架橋PIM薄膜を形成することで、これらの課題の解決を目指す。