研究課題
若手研究
一酸化炭素(CO)中毒は建物火災における事故死の主な原因である。現在においても、その治療法は常圧酸素療法(NOBT)と高圧酸素療法(HOBT)に限られており、有効な補助療法はない。申請者はこれまでに生体における人工ヘモグロビン化合物”hemoCD-P”を用いて新たな治療法を確立した。hemoCD-Pは、Hbと同様に水中で酸素を結合する。さらに水中で極めて高いCO親和性を示している。また、分子サイズが小さいため、体内に全く残らず排出される。本研究では、hemoCD-Pの解毒メカニズムを解明し、CO中毒メカニズムの解明へ貢献する。