幅広い細菌種に適用可能な接着ツールの構築とその応用

• 研究課題/領域番号: 25K18154
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分38020:応用微生物学関連
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 岸田 なつみ 東北大学, 生命科学研究科, 特任研究員(日本学術振興会特別研究員RPD) (30998555)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2026年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 細胞間接着 / 微生物間相互作用 / 環境浄化

研究開始時の研究の概要

環境浄化の実現に向けて、環境汚染物質分解菌の利用が試みられてきたが、単独では効果を十分に発揮できない場合が多い。申請者らは分解細菌の分解能を間接的に向上させる効果を持つ非分解細菌 (ヘルパー細菌) を発見したが、細菌同士の接触率が低下する流動性の高い条件ではヘルパー効果が発揮されにくいという課題がある。本研究では、この課題解決のために、新規な細胞間接着ツールを構築し、流動性の高い環境下でもヘルパー効果を高めることを目指す。このツールは、従来の大腸菌やその近縁種に限定されていた接着ツールよりも適用範囲の拡大が見込まれ、細胞間接触を介した多様な細菌間相互作用の解明や応用に寄与することが期待される。