研究課題
若手研究
葉老化時にもクロロフィルが保持されるために緑色を保つ変異体は、ステイグリーン変異体と呼ばれる。申請者はイネのステイグリーン変異体を複数単離しており、これら変異体はいずれも光化学系Iの活性が低下していることから、光化学系Iの活性低下はステイグリーンを引き起こすものと考えられる。そのうち、1系統は、最もクロロフィル分解が抑制される変異体と考えられているクロロフィルa 分解酵素変異体sgr よりも強いステイグリーン表現型を示した。本研究はこれら系統を用いて、光合成の明反応の改変によるステイグリーン形質の制御機構を理解するとともに、この形質の育種利用の可能性を検討する。