研究課題
若手研究
本研究では、ゲノム編集技術を用いて脂肪酸代謝を制御することにより、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)を多く含み、過酸化脂質を低減した「高栄養魚」の作出を目的とする。EPA・DHAは魚肉の代表的な栄養成分であるが、魚類における分解メカニズムは未解明な点が多い。哺乳類では研究が進んでいるものの、魚類のEPA・DHA分解に関与する分子の特定は十分に行われていない。そこで本研究では、養殖魚のモデルとしてメダカを用い、EPA・DHAの代謝を担う分子種を同定する。さらにゲノム編集によって有用脂肪酸の分解を抑制し、魚体内のEPA・DHA含量の増加および過酸化脂質の低減を目指す。