研究課題
若手研究
反芻動物は第一胃(ルーメン)内に棲息する微生物のおかげで、繊維性の飼料を、肉や乳といった良質なタンパク質へと変換できる。ルーメンには、原核生物だけでなく、原核生物に感染するウイルスも存在する。これらのウイルスは、感染した原核生物の溶菌を促進するため、ルーメン原核生物の動態を制御する上で重要な役割を果たしている。そのため、ルーメンの複雑な生態系を理解するためには、ウイルスに関する研究が不可欠である。しかし、ルーメンウイルス叢はどのように定着し、変動するのか、解明されていない。本研究の目的は、メタゲノム解析によりルーメンウイルスが母子間で移行するのか、どのように変動するのかを解明することである。