研究課題
若手研究
ポリコーム複合体は、発生に関与する転写制御複合体で、ヒストン修飾を介して遺伝子発現を抑制する。この複合体は発生過程において20以上の構成分子の組合せを変化させるが、発現制御における各構成分子の役割は未だ明らかではない。本研究では、遺伝子発現のON/OFFを安定化させ細胞のアイデンティティの確立に重要となる双安定性に着目し、構成分子の変化が双安定性にどのように影響するかを解析・実験の両面から明らかとする。これにより、複合体構成が遺伝子発現制御にどのような影響を与えるかを解明し、双安定メカニズムの新たな知見を提供することを目指す。