研究課題
若手研究
三畳紀の四足動物における直立姿勢の獲得は、脊椎動物の進化史における主要革新とされる。本研究は、直立姿勢の獲得が体サイズ大型化に関連したとする仮説を立て、可変姿勢をとり体サイズのレンジが大きいワニを用いて検証する。具体的には、アリゲーターの四肢キネマティクス・床反力・筋骨格形態のデータを基に、3D筋骨格モデリング・歩行シュミレーションを行い(1)直立気味の姿勢をとる際に、抗重力筋の活性度や四肢骨のストレスが減少するか、(2)体サイズ大型化に伴い、抗重力筋の活性度や四肢骨のストレスが増加するかを調べる。仮説の検証により、直立姿勢の獲得に関わる新要因を提唱し、その根本的なメカニズム解明を目指す。