研究課題
若手研究
本研究の目的は、霊長類の背側高次視覚野を対象に、予測的な動き情報処理を担う領野内・領野間の神経回路を解明することである。過去数十年の理論的研究から、脳内の予測的情報処理回路について様々な仮説が提唱されているが、実際の脳内の神経回路については依然として不明な点が多い。本研究では、視覚的な動き情報処理に着目し、マーモセット視覚野の大規模神経活動記録法と予測符号化モデルシミュレーションを組み合わせて、予測的な動き情報処理を担う領野内・領野間の神経回路を同定する。さらに、生物脳と予測符号化モデルの回路構造の相同点と差異を調べることで、より生物脳に近い予測的情報処理回路モデルを明らかにする。