研究課題
若手研究
ヒトを初めとするほとんどの社会性動物にとって、社会的相互作用の欠如はヒトや実験動物の脳機能に異常をきたすことが多数報告されている。近年、社会的孤立による神経基盤の変調が行動異常につながることが示唆されてきたが、社会的孤立が神経基盤を変調させる根本的なメカニズムは未だ解明されていない。この問いに答えるためには、神経基盤を構築する神経細胞とグリア細胞の両方に着目する必要がある。そこで、本研究は、短期の社会的孤立におけるグリア細胞と神経細胞の変化を機能・分子レベルで観察し、社会的孤立の過程における神経-グリア相互作用を明らかにすることで、社会的孤立が神経基盤と脳機能に異常をきたす原理を解明する。