研究課題
若手研究
交感神経は多くの臓器で一斉にその活動を亢進させるシステムであると考えられているが、電気生理学的手法を用いた研究では交感神経活動が臓器によって異なる活動パターンを呈することから、その調節が支配臓器によって異なることが示唆されている。申請者は予備実験において、発熱臓器である褐色脂肪組織 (BAT) と、心臓に投射する交感神経系が細胞レベルで異なることを示唆するデータを得た。このことから、交感神経系には臓器ごとに専用の神経回路配線が存在するのではないかと考えた。本研究では中枢神経系の研究で用いられるツールを用いて、心拍数と発熱を制御するそれぞれの交感神経回路を描出することを目指す。