研究課題
若手研究
2型脊髄小脳変性症(SCA2)は小脳萎縮を特徴とする難治性神経変性疾患であり、有効な治療法の開発が強く求められている。原因因子であるAtaxin-2はポリグルタミン配列を持ち、通常は22リピートだが、34リピート以上に伸長するとSCA2を発症する。SCA2では変異Ataxin-2が神経細胞内で異常に凝集することが知られている。本研究では、Ataxin-2のポリグルタミン伸長によって、ストレス顆粒の機能破綻や強い凝集性がどのように生じるかを解析し、SCA2発症の分子基盤を明らかにするとともに、新規治療戦略の開発を目指す。