研究課題
若手研究
生体の小腸内腔は空洞であるため、腸管上皮は気相に接している。そのため、体内環境を模倣した気相液相界面培養が有効であると考えられる。これまでに、気管支上皮細胞や角膜上皮細胞などを気相液相界面で培養することで、単層膜ではない複雑な構造を形成できることが報告されている。また、生体の小腸は蠕動運動などにより動的な環境にある。この動的環境を再現するために、Rocker-Shakerを用いた振盪培養を行う。本研究では、Caco-2細胞をトランズウェルに播種し、気相液相界面で培養する。さらに、Rocker-Shakerによる動的環境の導入が有効かどうかを検討する。