研究課題
若手研究
リンパ管を介した老廃物や外来異物の効率的な除去および免疫応答の誘導には、リンパ節に存在する特殊な組織構造と濾過機能が重要である。濾過機能を担う辺縁-髄洞接続帯(SMB)には細網洞内皮細胞と貪食能の高いマクロファージが局在しており、独特な組織形態が見られる。この構造はFibulin-5+弾性線維を軸とした洞内皮細胞の連結により維持されていると考えられるが、形成機序や分子基盤は不明であり、免疫学的な意義も明らかにされていない。本研究では、リンパ節SMB領域におけるFibulin-5+弾性線維・細網洞内皮細胞・マクロファージの相互作用による組織構造の構築原理や分子機構、免疫的意義の究明を目的とする。