研究課題
若手研究
動物の生存や繁殖には、状況に応じて求愛・生殖・威嚇・攻撃・親和・養育などの他者への働きかけ(社会行動)を起こす能力が必須であるが、その神経基盤は不明である。本研究は、マウスの分界条床核主核(BNSTp)に焦点を当て、社会行動の神経基盤を解明することを目的とする。予備的研究により、BNSTp内に構造的・機能的に区別される亜核の存在が示唆され、これらが特定の社会行動に関与することが分かってきた。この発見に基づきBNSTpを解析する: ①BNSTpの構造的特徴付け ②c-Fos-TRAP法を用いて社会行動の活性化パターンの解析 ③光遺伝学的手法による機能解析④ヒト脳組織との比較解析。