研究課題
若手研究
がんは宿主因子を介して個体に悪影響を与える。研究代表者は、がん個体の肝臓における、1.代謝異常をニコチンアミドメチル基転移酵素(NNMT)が媒介、2.代謝異常への血清アミロイドα(SAA)の寄与、3.空間的な遺伝子発現の破綻、4.血液レベルでの低アルブミン状態、について明らかにしてきた。一方で、肝臓で起こるこれらの異常がどのように連関しあっているのか、肝臓全体の変容の全体像は不明なままである。本研究では、個別の事象として理解されてきたこれらの変容の繋がりから「担がん個体における代謝変容の負のスパイラル」を明らかにすることを目指す。