研究課題
若手研究
加齢や生活習慣病による血管内皮機能の低下は、大・中血管の動脈硬化を進展させ、病態形成や個体老化に関与する。しかし、毛細血管網への影響や、その異常が組織・個体レベルの機能低下に繋がるのか不明である。本研究では、マウス耳介皮膚をモデルに、毛細血管網の構造および循環機能を統合的に解析する方法論を開発する。同解析系を基点に、加齢や生活習慣病負荷と毛細血管網異常および組織機能低下との関係性を明らかにする。また、血管新生不全マウスにて毛細血管網異常を誘導し、組織機能低下との因果関係を実証する。さらにそのしくみに関して、毛細血管網からのアンギオクラインの破綻とそれによる組織間質環境の変容という観点から示す。